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頑張れ東北!みちのくの光は消えず~2003.1.1

頑張れ東北!みちのくの光は消えず~2003.1.1

入選作019 詰将棋パラダイス 令和5年8月号

「詰将棋パラダイス」令和5年(2023)8月号「詰将棋学校」短期大学⑦

  

[評価]A 21 B 15 C 1 誤解 1 無解 6 平均点 2.54

【作意】
13銀  同馬a  11飛  同玉  33角成  22馬
21金  同玉  32銀  同馬  11金   31玉
43桂生 同馬  21金  同玉  22銀   12玉
24桂  同銀  13歩  同銀  11銀成 まで23手詰

【変化】 
a23玉は32銀、34玉、43銀生、25玉、35飛、26玉、27金、同玉、
 38銀、28玉、29金、17玉、37飛、26玉、27銀、37玉、38金まで早い。

【作者より】
 当初は14馬が23の配置で、持駒は飛金金銀銀歩。初手13歩がいかにも野暮なので、銀打ちに変えてみたが、今度はaの変化が厄介なことに。
 22馬の移動合以後は易しいが、11金~21金の二段活用を心地良い、と感じてもらえれば。
 
【解説】石黒誠一氏(令和5年11月号)
☆23からの脱出が目に見えているため、まずはこの対策に集中。金を温存して13への捨駒は銀で済ませるのが良く、a23玉の変化は大変だが、32銀~43銀生で35への桂の利きをを外してしまえば物量で捕まる。
☆下段に落とす11飛に23玉は13飛成、34玉、56角と追えば割と容易。11同玉に33角成となれば、一気に狭い。
☆合駒は金あたりから考えるが、31玉型で43桂生の金頭桂の筋があり、これに備えたのが22馬の移動合となる。作意順も追って43桂生だが、同馬と取った形で効果が分かる仕組み。
☆ここで先に打った金を21金と焦点に滑らせる味が良く、以下は銀送りの基本形での詰上り。スッキリ。
☆序にボリュームのある変化というのは最近のトレンドで、馬の移動合からはコンパクトにまとまる。当初は23馬型で13歩だったが、いかにも野暮なので銀打ちにした結果、aの変化が厄介なことに、と作者の弁。上手くまとめられたと思う。

【短評】
渥美雅之「序の展開が素晴らしい、収束も決まって見事です」
加賀孝志「収束は余りにもよく使われる、果たして新作か」
川島敏嗣「42飛から追って長い道草(笑)」
楠本晋「1、3手目が意表で、最初は成立しないと思いました」
小林巧「7手詰が23手詰に化けたでござるの図」
小林徹「さてどうやるのかなと思うが、頭5手が定まれば後は収束探し」
斎藤博久「11飛には不利感がある」
須川卓二「11飛~33角成はこれしかないところですが、その後が流れるように進んで気持ちよし」
鈴木彊「13銀、同馬に11飛で詰ませるのが狙いだが、33角成で55桂の援護があり、玉方22馬からの粘りも追い詰められてしまった」
占魚亭「強力な受方馬を誘導して無力化。なかなか上手い逆算」
竹園政秀「馬移動合良い」
つけひげたんてい「盤上の駒を補充するパターン。軽く捌き捨てて、清涼詰に持ち込む」
坪倉光誠「既視感がある手順の組み合わせという印象でした」
那須清「馬の守りが固く、難しい。収束はまさか銀送りになるとは予想できませんでした」
福原徹彦「13銀~11飛は思いついたが、作意より23玉の変化が難解」
増田和悦「上に逃げて詰むにはと考えて13銀が決まれば筋に入れる。終わってみればよく捌けていた」
松澤成俊「作意はすっきりしているが、23玉の時のわり切りが難関」
宮田敦史「馬の活躍が凄い」
山下誠「馬の守りは金銀3枚を実証する手順」
和田登「打歩打開順もあり、これ以上ない収束」


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